性能比較

 

1.微粒化装置における比較

1.微粒化装置における比較
 
マイクロミストスプレードライヤ  スプレードライヤー
微粒化ノズル 二流体ノズル 加圧ノズル ロータリアトマイザ
微粒化均一性 微粒 微粒 粗粒 粗粒
5~15μm 5~30μm 20~150μm 10~100μm
微粒化均一性 均一 不均一 やや不均一 均一
微粒化方法 圧縮気体 圧縮気体 加圧ポンプ モータ
処理液量/本 大量 少量 中量 大量
液滴径制御 微粒域で○
粘度変化対策 空気圧 空気圧 液圧 回転数
液高粘度 ×
メンテナンス性
噴霧角 180度 30度以下 60度以下 180度
噴霧形状 ホロコーン フルコーン微粒 ホロコーン微粒 ホロコーン
 

2.数ミクロンと数十ミクロンの液滴・粉末の比較

2.数ミクロンと数十ミクロンの液滴・粉末の比較
 
数ミクロン 数十ミクロン
表面積 5μmのときを1とした場合 50μmでは100
体積 5μmのときを1とした場合 50μmでは1000
同体積に対する表面積 5μmのときを1とした場合 50μmでは1/10
乾燥時間 瞬時 数秒
乾燥温度 低くできる
沸点以下の乾燥温度が可能である
沸点以下の温度では難しい
未乾燥 無い 排風温度・滞留時間の検討が必要
回収方法 サイクロン+バグフィルタ
またはバグフィルタのみ
乾燥室下+サイクロン
集塵装置としてのバグフィルタ
流動性 悪い 良い
溶解性 良い 悪い
反応性 良い 悪い
 

3.数ミクロンの微粉体領域における噴霧乾燥機の比較

3.数ミクロンの微粉体領域における噴霧乾燥機の比較
 
マイクロミストスプレードライヤ スプレードライヤー
微粒化装置 微粒化ノズル 二流体ノズル
ロータリーアトマイザ
高速回転を必要とし実績は少ない
少量の微粒化 1本のノズル 1本のノズル
大量生産の微粒化 1本のノズル 多本数のノズル
スケールアップ 研究レベルでの利用ができ、
容易に生産レベルに移行できる
多数のノズルを使用するので気流の乱れや
液滴どうしの衝突等の問題が有り、
多方向からの検討が必要になる
乾燥効率 180度ホロコーンなので熱風との接触に
むらが無く、乾燥効率が良い
直進性のあるフルコーンなので熱風との接触に
時間がかかり乾燥効率があまり良くない
装置の大きさ 乾燥効率がよく一般のスプレードライより
乾燥室を小さくできる
乾燥室の高さが長くなる
連続運転 ノズル閉塞の無い長時間運転 ノズル閉塞の可能性が高い
圧縮空気量 液体処理量が同じ場合、
多本数のノズルの合計空気量より少ない
多い
運転操作性 タッチパネルでの集中管理で
運転操作が容易である
ノズルや送液ポンプが多いので複雑になる
メンテナンス ノズルや送液ポンプの台数が少ないため
容易で簡単である
ノズルや送液ポンプが多いのでメンテナンス性が悪い
イニシャルコスト 装置を小さくでき、
既存の価格に対抗することも可能である
生産量が多くなれば、装置の台数で補うようになり
コストアップになる場合がある
 

4.数ミクロンの微粉体製造における製造方法の比較

4.数ミクロンの微粉体製造における製造方法の比較
 
マイクロミストスプレードライヤ 他の製造方法
数ミクロン微粉体製造
プロセス
液体から直接粉体を得ることができる たとえばスラリーの場合、
棚乾燥等で乾燥し、解砕・粉砕で粉体を得る
溶液の場合は濃縮を必要とする
装置構成 1台 多数台
研究開発 簡単に粉体を得られる 時間がかかる
運転システム 長時間連続運転 バッチ運転
クローズド 可能である 難しい
分級操作 必要でない 必要である場合も考えられる
生産性 液濃度が上がれば高い生産性が得られる
回収率が良い
運転時間が長い
各装置ごとの付着・飛散等により、
トータルの回収率が悪くなることがある
運転操作性 簡単 単一装置毎に操作知識が必要になり複雑になる
洗浄・組立が大変である
メンテナンス性 簡単
予備部品はノズル
単一装置ごとにメンテナンス知識と
予備品等が必要になる
サニタリー性 高い 低い
イニシャルコスト トータルコストで比べれば、同等または
それ以下の可能性もある
単一装置の組み合わせと
装置間のシステムにより、高くも安くもなる
ランニングコスト 人件費は少ない
コンプレッサの電力量が大きい
装置間の流れによれば人件費が多くなる
液性状 溶液・スラリー共に可能 溶液は難しく濃度を高くすることが必要になる
(濃縮工程)
製品性状 球形
ポーラス・密度が低い
形状は不定形
密度が高い
製品の品質管理 要因が少ないため守りやすい 単一装置ごとに品質管理が必要で要因が多くなる
熱変性 沸点以下の低温での乾燥が可能である
乾燥後に晒されるのは出口温度となる
乾燥熱温度に晒されている時間が長い
 

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